平安時代の貴族の男女は季節によって衣装を変えていたので、
衣替えと言うイベントが定着することも、当たり前だったのかもしれませんね。
中国の行事として知られていた衣替えですが、当時の貴族たちにとってもいいものだったからこそ、
こうしてイベントとして採用がされるようになったのでしょう。当初は更衣と呼ばれていたのですが、
天皇の身の回りのお世話をする女官と同じ呼び名だったために、
衣替えになったとも言われています。

衣替えはやっぱり麻の掲示板です


けれど、せっかくですから、この機会に、100パーセント天然素材の麻衣替えを是非お試しあれ。
麻の衣替えの良さはアパレル関連のブログやサイトにもあれこれ紹介されているので、一度じっくり読んでみられるといいでしょう。
麻は元々サラサラした素材で、日本のような湿気の多い国の春から夏に掛けては最もフィットすると言われて来ました。
なので、おじいちゃんたちはみんな、衣替えは麻に限ると言い切るのです。

衣替えだけではなく、特に着物の下に着用する下着類は、肌触りのいい麻が好ましいとされています。
でも、今流行りのルームパンツやワンマイルパンツとしての履き方をする場合はちょっと問題ですよねぇ。
それに、特に最近はカラフルな衣替えが多いから、色落ちが心配で他の物と一緒に洗えないのでは面倒です。衣替えは麻に限るという人は、今でも大勢いらっしゃるだろうと思います。
でも、100パーセント麻の衣替えって、案外高級品なんですよね。
そう、丈夫で長持ちで涼しい、これが我が国古来の麻衣替えの最大の魅力なのです。
シンプルな天竺や人気のドライ生地もいいでしょうけど、日本男児ならやっぱ麻ですよ、麻。
でも、麻は元々水に強い素材ですから、きちんと洗濯さえしていれば、結構長持ちします。
というより、夏は麻に限るというやつで、とにかくあの清涼感たっぷりの肌触りはたまらないんですよね。

衣替え文化も随分様変わりし、近代化しては来ましたが、やはり麻仕立ては捨てられません。

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