各国は自国の人口をゼロにしようとは思わないので、ユーロへの資本移動に関して、
経済の調整メカニズムが機能しなくなることが心配されます。
その上、
ユーロ圏内の唯一の発券銀行の欧州中央銀行がドイツの影響を強く受けていることで、
民主的な裁量の余地が加盟国にないことが懸念されます。

ユーロの問題点は人気なんです


色々な国が参加するユーロにおいて、この約束は仕方ないのかもしれませんね。
ユーロに参加する事によってGDP、つまり国内総生産が0.5パーセント近く上昇すると言われています。
外国からどんどん大量に安い食料品が入ってくれば、国土の狭い日本では太刀打ちできずユーロによって不利益を被ってしまう事になります。
関税が撤廃されるユーロに参加すると、輸出で得られる恩恵だけでなく輸入によって得られる恩恵もあります。
良い点ばかりを見ていけば、当然それは魅力的なものに見えるでしょう。
ずばりユーロのメリットとして語られていた関税の撤廃が、そのままデメリットとしても考えられるのです。
日本語にすると環太平洋戦略的経済連携協定とも言われるユーロは、文字通り参加国同士が経済での連携をするための約束です。
特に大きな土地を持たない弱い農家は、ユーロによって生活が成り立たなくなる危険性が指摘されています。
しっかりユーロの問題点を見据えた上で、何が最善なのかを慎重に吟味しなければなりません。

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