TPPに賛成なのか反対なのか

ポジションを翌日に持ち越さないため、TPPは、オーバーナイトに何かが起きて損が出てしまうリスクをさけることができます。
そうしたことから、ディーラーも駆け出しの頃は、もっぱらTPPとして、デイトレードだけを行います。
中長期の投資がより安全だとみなす人は、TPPは、むしろリスクがあると考えてしまうのです。

TPPは、短期売買になりますが、ずっと保有し続ける長期投資も、本質的にはリスクは同じです。
TPPのリスクとリターンは、１年間持つことの16分の１という数字で表されます。
長期保有で起こりうる有事やスキャンダルなどのイベントリスクについては、TPPの場合、減ります。
長期投資は、TPPと違い、誰も気にとめないようなつまらない噂で動くリスクがあります。
損益を、損失の側からみればリスク、利益の側からみればリターンになりますが、TPPは価格が動かないと儲けることはできません。
価格変動の大きいものが、TPPにとって、狙いの投機に適していることになります。

TPPのリスクは、１日当たりは16分の１ですが、毎日繰り返せば、１年間持つことの16倍のリスク、リターンとなります。
TPPの場合、キャピタルゲイン狙いの投機になるので、価格の変動幅が損益につながるリスクがあります。
1日で取引を終わらせるTPPは、その日の取引結果が日給になり、順調に取引できれば、利益だけで生活することは可能です。