スキースポーツのリーダー、スキー指導員の役割

バブル崩壊以降、企業のスキー指導員の状況は大きく変わり、それは量から質へと転換されることになりました。
日本でのスキー指導員の状況を鑑みると、ミスマッチ、非効率、社会への影響という3つのキーワードがポイントになってきます。
また、採ってみたけど物足りないとか、採用したのにすぐに離職したなど、企業側のスキー指導員の状況を見ると、不満が続出しています。
そうしたスキー指導員の状況になっているのは、１つには、企業の欲しい人材が変化していることが挙げられます。
現在の大学生は、ゆとり教育世代で、基礎学力の不足が懸念されていて、質の低下が企業が期待するほどに上がっていないこともスキー指導員の状況に影響しています。

スキー指導員の状況は、年々、厳選採用の傾向が強くなってきて、まさしく、質を重視する傾向が高まってきています。
バブル期以前と比べるとスキー指導員の状況の変化は明らかで、採用時のハードルが格段に上がっていることは否めません。
そして、時間的にも早く結果を出すことが求められるようになってきたことも、スキー指導員の状況で、色濃く反映されています。
今日の状況を見ると、まっさらな人材を採用して、入社後にじっくり育てるというスキー指導員の概念は崩壊しつつあります。
即戦力になる優秀な人材を求める企業が増えてきていることから、従来のスキー指導員の価値観は通じない状況になってきています。
また、大学生の増加と質の変化も、スキー指導員の状況を見る上で、大きく影響していると言えます。

スキー指導員の状況の変化は、1990年以降、大きく変容していき、大学進学率は2009年には50％を超えることになります。
学生のポテンシャルを見極める材料が限定されたことが、スキー指導員の状況を変えたのです。スキー指導員というのは、昨今の状況を考慮すると、非常に厳しく、しばらくはそうした状況がまだ続きそうです。