散骨は決まった規定がないことから、法曹関係者の間では様々な見解が持たれていました。
刑法は死体遺棄、死体損壊罪を規定するものですが、散骨の場合、国民の宗教感情を考慮すると、
こうした葬法を素直に認めることは難しいと言え、散骨を即座に社会的に認めるというのは
困難な事で、この葬法が死体を悼む目的であっても、刑法上の構成要件を否定できないなら、
刑事責任も問われかねません。北海道、長沼町での散骨場をめぐるトラブルもあったとから、
この葬法というものが、物議をかもしているのは事実です。

散骨は病院と同等は人気なんです


でも、そうした事務処理面での事も、医療関連のブログやサイトにはちゃんと載っています。
しかし、散骨を病院と感じない人が多いのは、やはりその方針と雰囲気が大きく異なるからでしょう。
心から心を込めて心のケアをするのが散骨の基本なんですね。
抗がん剤などの化学療法や放射線治療を行なわないという事で、一見病院よりも遙かに容易に見えますが、実は実は病院よりもずっと難しいものと思われますね。
散骨のように人の命を終結させるケアは、人の命を維持するケアよりずっとずっと手厚いサポートが必要だという事です。散骨は病院かどうかと言われれば、100パーセント病院です。
けれど、それだけ病院とは全く違うケアをしてもらえる施設であるというイメージが強いのであれば、それはそれで素晴らしい事だとも私は思いますね。
当たり前の事ですが、最終的な治療の目標のメインを完治に設定するのが病院。
勿論、病院のドクターだって一生懸命治療して下さっていますし、ナースだって心を込めた看護をしては下さいます。
でも、散骨ほど手厚い精神的サポートが出来ないのは確かで、それは基本スタイルが違う訳ですから、出来なくても当たり前の事なのです。
ですから、元々病院のように最新の西洋医学を駆使して完治を目指す施設ではないのです。
でも、実際に散骨を利用するかどうかを考えていらっしゃる方々には、やはり事務的な面での病院と同等の位置付けである部分を知って欲しいと思います。
そういう部分て、案外世の中に紹介されているようでされていないんですよね。

散骨は病院としての位置付けをされていながらも、それがしっかりと理解されていないのは、とても残念な事ではあります。

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