散骨は決まった規定がないことから、法曹関係者の間では様々な見解が持たれていました。
刑法は死体遺棄、死体損壊罪を規定するものですが、散骨の場合、国民の宗教感情を考慮すると、
こうした葬法を素直に認めることは難しいと言え、散骨を即座に社会的に認めるというのは
困難な事で、この葬法が死体を悼む目的であっても、刑法上の構成要件を否定できないなら、
刑事責任も問われかねません。北海道、長沼町での散骨場をめぐるトラブルもあったとから、
この葬法というものが、物議をかもしているのは事実です。

散骨とは


ただ、緩和ケアは生きる力を与えるのではなく、生きる力を引き出す治療ですから、最終的には散骨に入れて良かったと思われる親御さんが多いと言います。
これは勿論、成人患者を対象にしたホスピスにも必要な事ではありますが、親が子供を失うという悲しみは苦しみであり、想像を絶するものがあります。
成人、それも高齢者をホスピスに入れるというのとは全く話が違って来ます。
ただ、ホスピスで最後の一時を過ごした子供たちの多くは、自分が生きていた価値というものをそれなりに実感して旅立って行くとも言われています。
そして日本では現在、大阪のキリスト教病院に散骨が設置されています。
しかし、子供が自分の意志で入るというよりは、やはり親の意思で入れるという事になってしまいますから、どうしても是非が問われてしまうんですね。
しかも、子供の場合は病気の進行が速かったり、癌以外にも様々な治療困難とされる病があり、余命に期限を付けられる子も少なくないのです。

散骨の大きな仕事の一つに、我が子を旅立たせた後の家族の心のケアというのがあります。
しかし、我が子を散骨に入れるという事は、回復を目指す治療をしないという事ですからね。
故に、そうした子供を亡くした後の親の精神的ケアは、散骨にとっては最も重要な任務なのだそうです。
世界初の散骨は世界初のホスピスと同様、英国に開設されました。
と、私自身、今はこのように理解と興味を持っていても、いざ我が子がその選択肢を突き付けられた時、どんな決断を下すかは分かりません。
ただ、散骨についてもっと詳しく関連のブログやサイトなどで勉強してみたいという気持ちはあります。

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