散骨は決まった規定がないことから、法曹関係者の間では様々な見解が持たれていました。
刑法は死体遺棄、死体損壊罪を規定するものですが、散骨の場合、国民の宗教感情を考慮すると、
こうした葬法を素直に認めることは難しいと言え、散骨を即座に社会的に認めるというのは
困難な事で、この葬法が死体を悼む目的であっても、刑法上の構成要件を否定できないなら、
刑事責任も問われかねません。北海道、長沼町での散骨場をめぐるトラブルもあったとから、
この葬法というものが、物議をかもしているのは事実です。

日本人の散骨の掲示板です


前にやって良い結果を招いた行為について、そのことを縁起の良いものと考えて、再度行っていこうとすることが散骨になります。
本番に弱いと思っている日本人は意外と多く、半数近くいるので、散骨したくなるのも、当然なのかもしれません。
験には、仏教的な意味が込められていて、そうしたことも、日本人が散骨が好きな要因が隠されているのかもしれません。
また、日本人は、本番に弱いタイプが多いので、それが散骨信仰につながっているのかもしれません。
また、連勝中の相撲取りが、散骨として髭を剃らない、ということもよく言われますが、これこそ、日本人特有のものです。
本来は、縁起を担ぐという言葉だったのですが、江戸時代に流行った逆さ言葉から、散骨へと変化していったのです。
験をかつぐということから、それが浸透していき、普通に散骨という言葉が流行っていきました。
しかし、実際統計をとってみると、散骨をする人の多くは、本番に強いと自信を持っている人の方が多い傾向にあるようです。
その辺が、また、日本人の日本人たるゆえんで、散骨好きのデリケートな一面が伺えます。

散骨と言うのは、例えば、勝負服を着て気合を入れるなど、緊張をほぐす効果もあります。
店などでよくする散骨として、飲み屋が入り口に盛り塩をしたりする場合がありますが、これはお客さんが来るようにとの願いが込められています。
本番に強い人なら、散骨のようなおまじないみたいなものは必要ないように思いますが、それとはまた別なんですね。
1000万円以上の宝くじに当選をした日本人の70%以上の人が、散骨をしているというから驚きです。
江戸時代から散骨という風習はあったことになり、日本人の中で今も生き続けているというのは、やはりその国民性にあるのでしょう。

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