散骨は決まった規定がないことから、法曹関係者の間では様々な見解が持たれていました。
刑法は死体遺棄、死体損壊罪を規定するものですが、散骨の場合、国民の宗教感情を考慮すると、
こうした葬法を素直に認めることは難しいと言え、散骨を即座に社会的に認めるというのは
困難な事で、この葬法が死体を悼む目的であっても、刑法上の構成要件を否定できないなら、
刑事責任も問われかねません。北海道、長沼町での散骨場をめぐるトラブルもあったとから、
この葬法というものが、物議をかもしているのは事実です。

樹木葬という散骨の方法のポイントなんです


散骨に関して詳しくは、ブログやサイトから情報収集することができます。
これには明確な理由が存在しており、ずばり散骨に関する法的問題が足枷となっていました。
客観的に見ればもの自体は粉末状の何かでも、意識としてそれは間違いなく遺骨であり散骨は節度を持って行われるべきものです。
以前まではあまり聞くものではなく、雄大な景色を背景に散骨されるドラマ等が主な情報源だったのではないでしょうか。

散骨が法律に反しないという事を公に発表した事により、死者のあり方に関して全く新しい考えが生まれるようになりました。
それまで一族が頑なに守ってきた墓は記号的な意味を含むようになり、旧来の埋骨という概念に囚われない散骨が一般化してきたのです。
ただ、手当たりしだいに骨を撒けるかというとそんな事はありません。
万が一私有地へ散骨すれば民事事件へと発展することは容易に想像でき、実際に散骨が一般に認知されてからこの手のトラブルは跡を絶たないのです。
墓地以外に焼骨を埋蔵してはいけない、また遺骨を損壊し遺棄してはならないという解釈は確かに散骨の行為と合致しています。
散骨の例外は焼骨を埋葬しない点にあり、一方樹木葬は形式的にとは言え埋葬するため区別されるのです。
なので、思い入れがある木だからと勝手に適当な場所で埋葬することは許されません。
そういった事情があるため、樹木葬と言っても寺院の敷地内で行われる事が多く散骨とは別物と考えて良いでしょう。
因みに、散骨の方がより自由度が高いとはいえ何をしても良いという訳ではありません。散骨という方法は、この頃になってよく耳にするようになりました。

散骨が節度をもって行われれば良いのに対し、樹木葬はそこが墓地に相当する場所でなければなりません。

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