散骨は決まった規定がないことから、法曹関係者の間では様々な見解が持たれていました。
刑法は死体遺棄、死体損壊罪を規定するものですが、散骨の場合、国民の宗教感情を考慮すると、
こうした葬法を素直に認めることは難しいと言え、散骨を即座に社会的に認めるというのは
困難な事で、この葬法が死体を悼む目的であっても、刑法上の構成要件を否定できないなら、
刑事責任も問われかねません。北海道、長沼町での散骨場をめぐるトラブルもあったとから、
この葬法というものが、物議をかもしているのは事実です。

遺族に相談もせず、勝手に散骨をすると、後でトラブルに発展しかねません

法的な許可は必要ないのですが、遺族に相談もせず、勝手に散骨をすると、後でトラブルに発展しかねません。
美しい自然に還る、というイメージが散骨にはあるので、暗いイメージの墓地の埋葬よりも受け入れやすい感じがあります。
なぜ、散骨のような葬法をとるようになったかというと、1つは、核家族化や少子化が進んだことが起因しています。
また、都心部での墓地不足などもあり、それに、お墓の維持や承継が困難になってきたことも手伝って、散骨が注目されてきたのです。
しかし、それ以上に散骨が注目されるようになったのには理由があり、それは法の規制外となったことです。
まず、散骨をするにあたっては、関係する遺族の同意を得る必要があり、近しい遺族には同意を得ておかなくてはなりません。散骨を最近する人は増えていて、この方法は、遺骨をお墓に埋葬しないという独特のスタイルになります。

散骨は、法の規制、許可から解放されたことにより、その人気は一気に高まり、脚光を浴びるようになります。
今では、葬儀社などが散骨サービスという分野まで儲けていて、集客に励んでいるほどです。

散骨をする場合でも、葬儀や火葬の方法は何ら変わるわけではないので、あまり難しく考える必要はありません。
好きな所で、あるいは、ひっそりと厳かに散骨を済ませたいという人は多く、安く済ませたいという理由でする人も最近では増えています。1991年に、散骨は、法の規制外という対象になったことで、実施するにあたって、特別な許可がいらなくなったのです。
つまり、散骨には許可がいらず、これまで違法行為と思っていた人も、気軽にできるようになったことが挙げられます。
さらに、現代社会においては、形式や慣習にとらわれない人が増えているので、散骨というスタイルはそれにマッチします。
ただ、散骨をするにあたって、葬儀社などに頼らなければできないということはありません。
故人のためにも、散骨する場所というのは、じっくりと検討して、考えてあげるのが一番です。
特別な許可がいらないということで、個人で散骨をする人も多く、その意思決定も火葬後で十分にできるので、とても気軽です。
そして遺族の同意を得たら、次に散骨する場所を決めますが、それは、故人ゆかりのなどが望ましいでしょう。
実際、普通の埋葬のスタイルを取らず、海や野山に撒く散骨をする人が、年々、増えている状況にあります。
基本的には、遺族だけで散骨をするということは難しいことではなく、実際、個人でしている人はたくさんいます。

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