栄養の補給は必要な救命治療なのであると考えるなら、
延命治療は意味のない治療とは言い切れませんよね。
現実問題として家族が延命治療のための栄養の補給を拒否すると言う例はほとんどありません。
アメリカでは栄養を与えずに、安楽死させるという事は当たり前のようになされているようですが、
延命治療の問題を抱える日本においてはそうはいかず、延命治療の是非は日本ではまだ判断が
つきかねているんですが、その問題はどのようにすれば片付くのでしょうか。

延命治療にかかる費用は人気なんです

延命治療というのは、本来なら死に至るような状態でも、命を長引かせる事が出来るので、非常に優れた措置と言えます。
つまり、貧乏人には延命治療がしたくても、できないということになります。
そして、患者に意識がない状態で延命治療を続けたところで、どれほどの意味があるのか疑問もあり、それを見守る家族も苦痛です。
仮に、延命治療で支払う費用が月数万円であっても、医者の側からすると、トータル的には、数千万円の費用がかかることになります。
とにかく費用の問題がある以上、延命治療を軽々しく推進するというのは、できません。
いずれにせよ、延命治療をする場合、費用が大きくかかってくるので、ある程度、お金に余裕がある人でないとできない治療なのかもしれません。
中には、延命治療のために、自宅を処分してまで費用を負担し、結果、路上生活者になった人もいるので、これは非常に深刻な問題です。
そうした、1%の回復の見込みがない患者に対して処置する延命治療に対して、支払う費用というのは、どれほどの意味があるのでしょう。
また、もし、延命治療で意識を回復しても、家族は、寝たきりの患者を受け入れなければならないので、そこでも費用の問題が出てきます。
今では、超高齢化に突入しているので、延命治療を続けるお年寄りは多いのですが、費用をめぐって、悩みを抱える家族も少なくありません。
1分でも長く生きていて欲しいという願いが、延命治療には込められていますが、費用という現実に直面する問題は避けられないのです。
しかし、延命治療をしたことで、患者に余計な苦しみを与えることもあり、何より、費用がかかります。

延命治療は、医学の進歩がなし得た結果できた措置なのですが、費用の問題はいかんともしがたいものがあります。
また、植物人間状態の延命治療というのが、果たして、費用をかけてまでする必要があるのか疑問です。
自分で食べ物を口に出来なくなった患者に対して、カテーテルで栄養を補給するのも延命治療になりますが、この場合も元気な姿に戻ることはまず不可能です。

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