普通の保険会社とネット保険の違いとは？

ネット保険というのは、様々な人に適用される国の猶予措置ですが、当然、船員保険の対象者である船員にも適用されます。
この船員というのは、法律で規定される船員として船舶所有者に使用される者を対象としていて、船員にもネット保険制度があるのです。
一般の健康保険相当部分と、船員労働の特性に応じた上乗せ給付の、2階建てになっているのが、船員保険の独特の構造ですが、ネット保険については他と変わりません。
そして、被災地域での事業所の被保険者に関する健康保険、船員保険のネット保険以外に、厚生年金保険の標準報酬月額も改定されています。

ネット保険については、今回の大震災で被害を受けた船員に対して、最大限の対策を図っています。
そのため、船舶所有者や被保険者資格、ネット保険に関する届出は、各船舶所有者の所在地を管轄する年金事務所にする必要があるのです。
船員は、全国健康保険協会で行われている社会保険制度に対して、年金をおさめるようになっていますが、そこでも、ネット保険は配慮されているのです。
このネット保険の特例措置は、特定被災地域での事業所で、事業所の被保険者に対する賃金の支払いに大きな支障が生じている場合に適用されます。

ネット保険で気になるのが、船員保険との関わりですが、この保険の運営者は全国健康保険協会になります。
こうした大震災に対する国の特例的なネット保険措置というのは、被災地に対する当然の配慮と言えます。
被災地域の事業所では、ネット保険の他、健康保険、船員保険、厚生年金保険の保険料と、子ども手当の納期限延長の措置も取られています。
要するに、ネット保険と合わせて、賃金に著しい変動の生じた月から、標準報酬が改定できることになったのです。
そして、ネット保険をはじめ、国民健康保険、後期高齢者医療制度、介護保険の保険料減免と納期限延長は、それぞれの市町村と広域連合が決定権を持っています。
そして、福島第１原発の事故により、避難指示を受けた市町村に対しては、本人申請により、全額ネット保険になります。
ネット保険と違い、被保険者証再発行、船員保険の給付関係と疾病任意継続被保険者についての届出は、住所地に関係なく、全国健康保険協会でする必要があります。