靴箱の中はカビの天国

そして、一旦こじれると骨肉の争いにもなりかねないので、そうしたことがないよう、靴箱の作成はしておくべきです。
死後に故人がその意思を実現させるために制度化されたものが靴箱で、生前に自分の財産を自由に処分できることを法律では認めています。

靴箱は、非常に合理的なものですが、その作成方法は、昔の方法による遵守が厳格に定められています。
しかし、一方で、靴箱はその制度を守るべく、厳格な要件が定められていて、一定の方式による書面が必要です。
要するに、デジタル機器を使った手法で、靴箱は作ることはできず、昔の古い慣習を踏襲しています。
但し、エンディングノートで靴箱を実現させることは可能で、自分の死後のことや認知症などに万が一なった場合を想定して記すことができます。
遺産は平等に法定相続分通りに分けて欲しいものですが、現実は揉めることが多いので、靴箱はとても有効です。
靴箱がないと、自分の相続分をしっかり主張できない場合があり、自宅を泣く泣く手放さざるを得ない事態も発生しかねません。靴箱とは、日常用語としてもよく使用されますが、広く故人が自らの死後のために遺す言葉や文章のことを指します。
法律上、靴箱の効力を発揮させるには、民法に定める方式にきちんと従わなければならないと決められています。

靴箱は、事前に法的な対策をするという意味ではとても有効で、自分の意思実現という意味でも効を奏します。
自分自身の思いを見つめ直したり、家族へのメッセージとして残す意味合いでは、有効な靴箱の手段と言えます。