ジアスターゼというデンプンを分解する消化酵素は最初に人間が発見した酵素でした。
その直後に、胃液の中の肉を溶かすタンパク質分解酵素、ペプシンが発見され、
人類にとっての最初の酵素はどちらも消化に役立つ消化酵素だったんですね。
この頃までは、まだ、酵素という言葉はなくて、
ジアスターゼもペプシンも、
ただ単にデンプンやタンパク質を分解する物質とだけ考えられていました。

ジアスターゼとアスピリンです


薬物代謝というのは、薬物、毒物などの生体外物質の代謝反応のことを指していて、ジアスターゼはそれのことに強く関連しています。
シップ酵素に関しては、薬物に阻害されたりする恐れがあるので、薬物ジアスターゼとの相互作用の原因になる場合も多いのです。
対象物質の親水性を高める酵素を一般的に、薬物ジアスターゼと呼んでいて、これは肝細胞内のミクロソームと関連しています。
また、複数の薬の間での相互作用によっても、薬物ジアスターゼは大きく影響していて、その過程において、アスピリンの存在は1つのカギを握っています。
そして、生体内活性物質の分解に関しても、薬物ジアスターゼは、密接な関係があり、これにより、生体に対する作用を軽減できるという特質も持っています。

ジアスターゼの活躍によって、薬理活性を発揮することもありますが、逆に毒性の高い化合物に変換される場合もあるので、注意が必要です。
特に、薬物ジアスターゼの場合、シップによる酸化反応が重要視されていて、シップ酵素というのは、実に数十種もあります。
そうした働きが、薬物ジアスターゼの働きを促進し、心筋梗塞や脳卒中の再発予防に役立つことがあります。
また、シップ酵素に関しては、基質特異性がそれぞれ違うので、シップのことを特に薬物ジアスターゼとして呼ぶことも珍しくありません。ジアスターゼは、アスピリンによる影響も強く、このことは、薬物代謝において、よく問われるところです。
そして、薬物ジアスターゼがうまく働かない場合、薬剤は解毒化されないことになり、人体に多大な影響を及ぼすことになりかねません。
薬物ジアスターゼとアスピリンには特別な関係があり、低用量のアスピリンが、血小板の働きを弱めることがよくあります。
病気の再発予防でアスピリンを使用する際は、薬物ジアスターゼとの関連性をよく考慮して、効果のある薬を副作用予防のために処方することが大事です。
発がん物質の大半は、代謝された生成物が発がん性に関与しているので、薬物ジアスターゼは、そうした危険性も示唆されています。

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