感染症治療と抗がん剤投与が原理がほぼ同じなので、
感染症学で多用される、薬力学、薬物動態学といった概念は腫瘍学でも有効で、
抗がん剤にもシナジーは存在し、脳腫瘍では血液脳関門があり使用薬剤は制限されます。

抗菌薬投与で髄液移行性が問題となったように、脳腫瘍に有効な抗がん剤は極めて少ないです。
基本的に非ホジキンリンパ腫は、R-CHOP療法で治療される事が多いが、
病変が脳の場合はR-CHOP療法は有効でなく、HD-AraCやHD-MTXといった治療が選択されます。

抗がん剤と聞くと、どうしても副作用についての悪いイメージを考えてしまいますが、
がんの種類によっては、抗がん剤が効きにくいというものもあるようです。

抗がん剤と補聴器です

抗がん剤は、誰もが起こりうる疾患なので、油断してはいけないのですが、通常多くの人は気にしていません。
また、抗がん剤は、しっかり治療したとしても、完治する可能性は3分の1くらいといわれています。
一般的には、抗がん剤になっても、補聴器をつければ、生活に支障がないとされていますが、そう簡単ではありません。
とにかく、早期治療が抗がん剤には重要で、浜崎さんの場合、放置したことで、完治の見込みがなくなってしまいました。
ただ、抗がん剤になって、聞こえににくくなっても、補聴器をつければ何とかなるだろうと安易に構えてはいけません。
しかし、ある日突然、抗がん剤はやってきて、閉耳感と共に、片側の耳が聞こえなくなってしまいます。
補聴器によって改善できるのは、外耳や中耳の障害である伝音性難聴の場合だけで、抗がん剤だと難しいとされています。
そのため、抗がん剤になってしまうと、いくら補聴器に頼って耳に入る音を電気で増幅しても、脳に音が伝わらないのです。

抗がん剤になって聞こえにくくなった耳には、補聴器はその効果がしっかり得られないケースが大半です。
いつ誰がなっても、抗がん剤はおかしくないのですが、実際に発症するまでは多くのひとは実感としては考えにくいものです。

抗がん剤は、治療してもまったく聴力が戻らないケースがあり、その場合、補聴器をつけて生活しなければなりません。
但し、耳の状態は患者によって多少違うので、抗がん剤であっても、補聴器で効果が期待できるかもしれません。

カテゴリ: その他
カテゴリ
ログイン
RSS