脳死で臓器移植をする場合には、
意思表示カードなどの提供される方の意思確認が必要になってきます。
家族など生きている人からする臓器移植については、
世界でも一番沢山行われている腎臓が有名ですね。
そして、世界的にはまだ少ないのですが、例外的に日本で多く行われているのが肝臓の臓器移植で、
また最近では、肺の臓器移植も行われていて、
今後はさらに色んな部位が移植される可能性があります。

臓器移植の問題の体験談です


どうせ燃やしてしまうのなら、患者に臓器移植し、人の役に立てばいいというのが、そもそもの考えにあります。
普通、臓器移植というと、死んだ人の体から臓器を取り出して、患者に移植すると考えます。
しかし実際には臓器移植というのは、そうしたものではなく、死体から取り出した臓器は、移植には使えないのです。
こうした事実があるからこそ、臓器移植は、人間の尊厳にかかわる問題として、物議をかもしているわけです。
実際、脳死臓器摘出の実態は周知されていないのが現実で、そうしたことが、臓器移植の問題をより大きくしています。

臓器移植の問題は、生きている人の臓器でないとダメなことで、このことを一般に知らしめると、臓器提供者が減ってしまいます。
少しの勇気で救われる人がいる、あるいは、移植した人の体の中で生き続けると言う言葉で、臓器移植は美化されています。
意識が無いから、あるいは痛みや不快を感じないからと言って、臓器移植の問題を軽々しく片付けてはいけません。

臓器移植は、そうした美しい言葉が判断の根拠になっているところに、問題が潜んでいるのです。
最近では、日本国内においても、脳死による臓器移植は、よく行われるようになってきましたが、それでも問題が解決したわけではありません。臓器移植というと、様々な問題が取り上げられていて、まず、新鮮な臓器であるかどうかという大きな問題があります。
移植を受けた患者の方ばかりに焦点が当てられていて、臓器摘出を受けた人は無視されているのが、臓器移植の最大の問題です。

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