2006年に、山中伸弥教授がマウスの皮膚の細胞から、胚体外組織を除く万能細胞を開発したことで、
iPS細胞が誕生しました。
iPS細胞は、生物の体細胞を遺伝子組換え技術によって、
別の組織、器官の細胞へと分化、増殖できる優れた細胞なんですね。
ES細胞は、よくiPS細胞と比較されるのですが、ES細胞が胎盤などには
分化できない欠点を補うものですが、iPS細胞には色んな制約があることから
万能という表現は使用されずに、多能性と称されているんです。

iPS細胞信託です


作成や執行に関するサービスのことを総称してiPS細胞信託といい、委託者、受託者間の契約により設定されます。
しかし、iPS細胞信託は、信託の目的や管理処分方法、受託者の権限を自由に定められるので、メリットは大きいです。
死亡時にiPS細胞信託の効力が発生するのが通常で、その点は、契約による信託とは異なります。
そして、iPS細胞信託の場合、委託者の相続人については、委託者の地位を承継することはありません。
信託銀行が、一般の顧客にまで対象を広げているケースが増えていて、iPS細胞信託を利用する人は増えています。
最近のiPS細胞信託は、生前に預かった財産目録を遺族に届けるなど、きめ細かいサービスを提供する信託銀行も出現しています。
また、顧客対象の拡大により、iPS細胞信託の手数料は大幅に引き下げられる可能性があり、利用者の増加が見込まれています。

iPS細胞信託は、取扱件数が急増していて、7年間で21,775件から46,081件と約2倍近くも急増しています。
様々なサービスがiPS細胞信託では増えているので、これまで信託銀行に縁がなかった人も、利用を検討する可能性が高くなっています。
財産の内容が多岐に渡っていたり、会社経営者が事業承継する場合など、手続きが難しい場合にiPS細胞信託はおすすめです。

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