求人情報誌や転職サイトなどでよく掲載される求人情報と違って、
非公開求人は特別な意味を持ちます。実際にサイト上で公開されている求人数は、
実は全体の40%程度であり、そのほとんどが非公開求人であると言う実態があります。

非公開求人は、採用が難しい特定の経験者を求める場合に有効な手段で、
人材紹介会社がそうした形でよく求人依頼をします。
規事業の人材募集や特別な人材応募などの時に、非公開求人がよく利用されています。

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非公開求人というのは、不況下にあって、毎年、厳しい状況にありますが、企業を比較検討する上においては、ランキングが役立ちます。
つまり、近年の非公開求人のランキングを見ると、人気がサービスや消費財産業に偏っている傾向にあります。
上位10社の非公開求人のランキングのうち、明治グループや、資生堂を除く8社が、サービス産業に属しているという結果が出ています。
経営者の非公開求人のランキングを見ると、1位はコマツ、となっていて、製造業への期待値が高くなっています。
身の回り産業への異常な就職人気が、非公開求人のランキングではハッキリと露呈していて、これは、そのまま製造業への極度の不人気を示しています。
しかし、経営者は、非公開求人のランキングとは裏腹に、皮肉にも製造業3社をトップ5に選出しています。
また、村田製作所も市場関係者の非公開求人のランキングでは上位に君臨していて、積層セラミックコンデンサーでは世界トップです。
経営者が見る非公開求人のランキングと学生が見るそれとは大きくかけ離れていて、企業評価とは別物なのです。
つまり、リーマンショック後に非公開求人のランキングは、大きく変容したということが言えます。
しかし、リーマンショック以降は、非公開求人のランキングは、身の回り産業偏重へと移行します。
海外で仕事をしたいのなら、非公開求人のランキングに惑わされず、製造業を選ぶのがベストです。
製造業の海外展開も急速に進んでいるので、学生は非公開求人を見なおすべきでしょう。
日本には世界に冠たる製造業がたくさんありますが、学生の非公開求人のランキングではそれが反映されていません。
非公開求人のランキングを見ると、就職人気企業の劣化が進んでいるのは否めません。

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