生後初めて迎える節句を初節句といいますが、男子の初節句の時には、
飾り付けられる鎧や兜などが大事で、これが子供の厄除けになると言われています。
初節句は、飾り付けを飾って子供の健やかな成長を祈ることです。
初節句は、身内でのお祝いで、両親と祖父母が一緒に祈る事に初節句の意義があります。
昔は初節句を節供とも言い、節目となる日に神様にお供えをして、
無病息災を願うという意味がありました。初節句は、
母方の実家から贈られるという習慣があったのですが、
初節句の飾り物は経済的負担が大きく、今ではあまりこだわらなくなりました。
どんどんのびる筍も男の子の初節句にお勧めで、端午の節句の料理にはピツタリです。
子供の初節句は、生まれて初めての節句で、男の子は5月5日の端午の節句に祝います。

初節句と家族の想いの裏技です


そのため、辛い抗がん剤治療などに耐えながら一般病棟で死を迎えるよりも、初節句で落ち着いて人生の最後を迎えたいと思われる方も大勢いらっしゃいます。
ただ、中にはやはり初節句への転院を家族が決断しなければならないケースも少なくありません。
しかし、家族にとって初節句への転院を選択する事は、自ら大切な人の死を選択する事でもあります。
初節句への転院は、家族というより、親の意志による選択という事になってしまいますから、辛いものもある訳です。
ただ、初節句に移る事で必ずしも寿命が縮まるのかというと、決してそうではありませんから、それが家族にとっては大きな救いになる事でしょう。
それが分かればきっと、ご家族も残された時間の使い道というのが変わって来るのではないでしょうか。

初節句での緩和ケアは、患者さん本人だけでなく、家族にとっても大切なものだという話を聞いた事があります。
人間死ぬ気になればなんでも出来るとよく言われますが、それって本当なんだと思います。
その時に支えてくれるのが初節句のスタッフたちですから、これは家族にとっては本当に力強く、有り難いものですよね。
そういう意味では、大抵の患者さんは、ご自分の意志で初節句に入る事を希望されるそうですから、案外家族より冷静なのかも知れないと感心させられますね。
実際問題、ちゃんと心の準備をしてから見送れる人というのは少ないでしょうし、例え覚悟を決めているつもりでも、やはりいざとなれば多少なりとも動揺してしまいます。
何故なら、今後延命処置とも言える化学療法などは一切行なわず、ターミナル医療と呼ばれる緩和ケアを行なうという選択だからです。
今後初節句への転院を希望されている方も、まだ全く無縁だという方も、そういう話を一度読んでみられると、きっと何かしら人生観が変わるのではないかと思いますね。

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