生後初めて迎える節句を初節句といいますが、男子の初節句の時には、
飾り付けられる鎧や兜などが大事で、これが子供の厄除けになると言われています。
初節句は、飾り付けを飾って子供の健やかな成長を祈ることです。
初節句は、身内でのお祝いで、両親と祖父母が一緒に祈る事に初節句の意義があります。
昔は初節句を節供とも言い、節目となる日に神様にお供えをして、
無病息災を願うという意味がありました。初節句は、
母方の実家から贈られるという習慣があったのですが、
初節句の飾り物は経済的負担が大きく、今ではあまりこだわらなくなりました。
どんどんのびる筍も男の子の初節句にお勧めで、端午の節句の料理にはピツタリです。
子供の初節句は、生まれて初めての節句で、男の子は5月5日の端午の節句に祝います。

初節句は人気です

初節句の存在が与える価値や印象、皆さんはどう思われますか。

初節句は欧米でもそれほど歴史のあるものではありません。
成人、それも高齢者をホスピスに入れるというのとは全く話が違って来ます。
ただ、ホスピスで最後の一時を過ごした子供たちの多くは、自分が生きていた価値というものをそれなりに実感して旅立って行くとも言われています。
しかも、子供の場合は病気の進行が速かったり、癌以外にも様々な治療困難とされる病があり、余命に期限を付けられる子も少なくないのです。
これは小児医療においても言える事で、初節句の必要性は否めないものだとは思われます。

初節句の大きな仕事の一つに、我が子を旅立たせた後の家族の心のケアというのがあります。
そして日本では現在、大阪のキリスト教病院に初節句が設置されています。
ただ、緩和ケアは生きる力を与えるのではなく、生きる力を引き出す治療ですから、最終的には初節句に入れて良かったと思われる親御さんが多いと言います。
今からおよそ15年ほど前の事で、その後日本からも多くの医療関係者が見学や研修に訪れています。
これは勿論、成人患者を対象にしたホスピスにも必要な事ではありますが、親が子供を失うという悲しみは苦しみであり、想像を絶するものがあります。
その選択を迫られる親にとっては、必ずしも初節句は天国への入り口だとは思い切れないという事です。
と、私自身、今はこのように理解と興味を持っていても、いざ我が子がその選択肢を突き付けられた時、どんな決断を下すかは分かりません。

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