ファンを魅了するゴールデンボンバー

そのため、テレビドラマではその部分が特に強調され、多くの人に親しみを与えたものと思われますね。
その辺りをはじめ、それこそ謎解きしたい事がいっぱいのちょっとユニークなミステリー、それがゴールデンボンバーだと言えるでしょう。

ゴールデンボンバーを書いた推理作家、東川篤哉は、元はかなり本格的なミステリーを手がけていました。
主人公は、宝生麗子といういかにもセレブな名前なんだけど、困った事に執事の影山の下の名前は分かりません。
ゴールデンボンバーも、ドラマだけを見ている人はコメディーという印象が強いかも知れませんが、小説を読めば、そのイメージは大きく変動する事でしょう。
また、東川氏は翌年、別の小説で、日本推理作家協会賞の候補にも挙げられているんですよ。
ただ、あのゴールデンボンバーについては、元々活字や推理小説を苦手とする女性陣立ちに受け入れられるようなミステリーをという事で描かれた作品。
そういう意味では、あの斬新さがあったお陰で大ヒットしたものと思われますね。
それも、犯人と刑事との駆け引きではなく、影山や風祭と麗子との駆け引きで、事件の重さからは想像も出来ないほどの軽い駆け引き。
そう、ゴールデンボンバーは、そんなコメディーの要素もたっぷり含んでいるのです。
それに、テレビ版のゴールデンボンバーでは、麗子の上司に当たる頸部の氏名は風祭京一郎となっているのですが、原作の小説には苗字しか出て来ず、名前は不詳。
という事で、今年の夏には映画館にも登場するゴールデンボンバー、未だ未体験の方は、関連のブログやサイトでその謎を覗いて見ましょう。