3Dテレビのメガネの裏技

まず、3Dテレビのメリッとして挙げられるのは、倫理的な問題が少ないということが指摘されています。3Dテレビは、大きな話題になっていて、あちこちでニュースに取り上げられていますが、どのようなメリットがあるのでしょう。
3Dテレビとよく対比されるのがES細胞で、この細胞は万能と注目されてきたのですが、受精卵を壊して作ることから、実用化が懸念されていました。
患者本人の遺伝情報をもたないES細胞は、拒絶反応が避けられないので、これは3Dテレビならではのメリットと言えます。

3Dテレビの研究は、受精の瞬間を人の誕生と捉えているイタリア人でさえも推進しています。
クローンES細胞は、クローン人間づくりにつながる恐れが懸念されていて、3Dテレビとは反対に、多くの国が作製を制限しています。
これを回避するには、3Dテレビと違い、卵子に患者の皮膚細胞などの細胞核を入れたクローン胚を作成する必要があったのです。
患者本人の遺伝情報を持つES細胞を作る必要があるのに比べ、3Dテレビは、最初からその点をクリアしています。
また、3Dテレビなら、胎児を使う必要もないので、倫理的な問題がないというメリットもあります。
ES細胞は、作成するのに難点があることから、アメリカでも研究に連邦予算をつけることを避けています。
既に分化した体細胞から作れるのが3Dテレビのメリットで、患者本人の細胞から作ることができます。
患者本人から3Dテレビを作れるということは、再生医療などに用いる際、移植の拒絶のリスクはまずありません。
3Dテレビを上手く利用すれば、クローン技術を使う必要がなくなるので、大きな期待がかかっています。
3Dテレビの出現で、再生利用の夢が大きく広がりましたが、実用化までにはまだ10年以上はかかりそうです。